■作品について

追突事故を防ぐLEDテールライト。
シリコン製の本体を首に巻いて使う新しいタイプの尾灯です。防水設計のため雨の日でも使え、
追突事故から身を守ります。バイクをはじめ、自転車やウォーキング等にも使用が出来ます。

■制作するにあたって

LEDの原理と実際に製品化しているものをリサーチし5W1Hに沿ってテーマ設定を行いました。 調べた結果、LEDの特徴「小型で熱を持たず、尚且つ省電力」であることに着目し、身に付けるものが向いているのではと考え、「身に付けるデザインであるということ」を自分自身の条件設定として追加しました。その後、様々なシーンを想定し、数多くのスケッチ展開を行いました。 その中でも、特にリアリティのある面白いアイデアであったのが、バイクの夜間走行時に後方車からの視認性を高めるための、既存のヘルメットに取り付ける型のLEDライトです。
  私は普段、大学にはバイクで通学しているのですが、ある日の夜間走行時に、前のバイク(原付)に誤って追突しそうになったことがきっかけとなり、このアイデアが生まれました。 実際、夜間走行時にバイクの尾灯の視認性は車に比べて低く、自分も後方車から追突されないかと 心配でした。 車の整備士である友人に尋ねたところ、道路運送車両法という視認基準数値で尾灯の明るさは義務づけられていて、乗用車の場合、尾灯は2箇所以上、300m以上からの確認できる明るさに対し、バイクの場合は、一箇所以上、150m以上ということで、乗用車に対し視認性が低いことがわかりました。 最初のデザインはヘルメットにABS素材の小型LEDを強力両面テープのような物で取り付ける形の物を考えていましたが、ヘルメット形状の違いや、ヘルメットを落としたときに壊れてしまったりするのではないかといった本体の耐久性の問題、LEDの盗難のといった問題等からヘルメットに取り付けタイプから首に巻いて使うネックレスタイプのテールライトへと改良しました。 これは、ヘルメットを被った首に巻いて使うもので、後方の垂れ下がっている長方形の部分がLEDによって点灯する照明となっています。5mmのLEDが4つ取り付けてあり、視認性の向上に繋がります。また単四電池2本がおもりとなり長方形部分のズレ防止にもなっています 最終的に、視認性が著しく低くなりやすい雨の日でも使えるように防水性に優れ、また人体に近い素材である「シリコーン素材」を採用し、実際に流動シリコーン樹脂で型取りを行いリアリティのあるモックアップに仕上げました。全体を乳白色のシリコーンで形成しているため、見た目もすっきりとしていて機能とデザインが両立できた作品に仕上がったと思います。


プレゼンテーションボードA2サイズ×3